くろぐ

動画のことをかく

声入りのMMD動画作ろうぜ ~人を呼ぼう編~

この記事は余裕があれば茶番を入れたうえで動画化予定だけど
ブロマガに書いて整理。

~まずは声入れに慣れろ編~はこっち
yurugi.hatenablog.com/entry/ar1958957

【この記事の対象者】

MMDで動画制作を一度以上したことがあり、
 投稿したことがある・もしくはすぐに投稿できる
 
「こんな動画を作って投稿したことがあります」と紹介するため。

(主に無償で依頼したときに)ボイスコが最も嫌がることは
録音をしたのに投稿されない、企画がポシャること。
少なくとも動画投稿している=1本は完成させる技量があると思ってもらえるので、
応募・依頼を受けやすくなるはず。

■できればボカロなどでもいいので一度音声を入れたことがある

前の記事にも書いたけど、まだなら声入れは短い動画でもいいので
体験しておいた方がいい。

■人による声を入れてみたいけど、声活動をしている知り合いがいない

いる人はそこから手を広げたほうが確実。

【用語説明】

■ボイスコ/ネット声優

ネット上を中心に、声(の演技や歌で)活動をしている人達。
商業で活動している人から趣味で活動している人まで様々。

ボイスコというのは、ボイスコーポレーターの略で意味は「声の協力者」

声優と名乗るのは、その道で活動しているプロに失礼では?ということで
産まれた用語のことらしく、ボイスコとネット声優で意味はそこまで変わらない。
このブロマガではボイスコと記載することにする。

ネットで活動しているだけあって、声を録音するときは自宅が主だけど、
スタジオを借りて、収録することもある。

"フリー声優"でも探せなくはないけども
フリーランスで活動している声優さんという意味にもなりえるのでここでは除外。

2020年現在でも、自分で(あるいはWixなどのサービスを使用して)Webサイトを作成しており、
サンプルボイスを掲載している人もそこそこいる。

サウンド編集ソフト

ノイズ処理だけでなく、単純に音量を上げたり音声の均一化にコンプレッサーを使用したり、
シーンによっては音声に特殊な加工が必要になってくるので、
エフェクトかけられる系のものを1つは入れておくとよい。
「おすすめ 無料 音声編集ソフト」とかでぐぐって好きなのを選ぶといいかも。

ブログ主の使用ソフトはAudacity
主に動画内で使っているエフェクトは心の声としてエコーかける、
ラスボスっぽい声にするために録音した声を
コピー→ペースト、片方にピッチ変更を入れる、など。

■リテイク

一度録音してもらったボイスについて、録音のやり直しを要求すること。
雑音が入っている、台詞の読み間違いや抜け漏れがあるから、
演技の仕方が伝えた内容と違った、
という理由までリテイクを要求する理由はいろいろある。

1回までならお願いすればリテイクの音声を送ってもらえることもあるが
依頼→録音→必要なら音声編集→依頼主の元に音声が届く、
というやりとりが再び発生して時間がかかるので
できればリテイク回数は0回、多くても1回にしたいところ。

そもそも音声漏れや読み間違い以外などで、
複数回リテイクが発生するのであれば
ボイスコ選定ミスかあまりにも要求ハードルが高いか
こちらの要求内容をきちんと伝えきれていない可能性がある。
(つまり依頼する側が悪い)

よほど信頼していて仲の良い関係でないなら
リテイクを過剰に細かくに要求するのはやめときましょ。

【まずは動画にどう人を呼ぶか?】

知り合いがいないので探すところから始めないといけないが、
人を呼ぶ方法は3種類。

1. 声活動をしている人を見つけて依頼する
2. 募集する
3. 紹介してもらう

3. はそういった知り合いがいる前提なので、ここでは除外。
はじめて声をつけるなら依頼がおすすめ。

【依頼する・募集する前に】

依頼してから、募集してから用意するのではなくてちゃんと準備しておくこと

・依頼・募集にかかわらず
 どの動画のどの役割のキャラに声を当ててほしいのかを簡潔に説明した文章
・複数の動画を長期間にわたって投稿するのであれば、収録期間を記載。
・ボイスコさんに渡すようの台本
・締め切り
・応募方法と条件
・作品の公開日および、公開方法
・報酬の有り無し、あるなら金銭を用意。
 →動画を無償公開であれば無償で依頼もできる可能性が高いが
  同人作品や際どい内容(R-18)であれば有償依頼しか受け付けていない、ということもある。

【依頼と募集のメリットデメリット】

■依頼のメリット

イメージに合った人に依頼できる。
募集と比べると、先にボイスコを絞り込んでいるので
選考する手間・時間が不要。

Webサイトなどを持っており、
ボイスサンプルを掲載している人も多いので
「ボイスサンプル●番の感じで依頼したい」というようなこともできる。
依頼時の条件などを明確に記載しているので、
条件に沿って依頼すれば断られる可能性が低い。

■依頼のデメリット

自分のイメージに合った人を探すのが大変。
仮にいたとしても現在依頼を受け入れているかどうかがわからない。
(そもそも活動していない、活動していても直近の依頼は受けていない可能性がある……など)

■募集のメリット

探さなくても人が来る、
(良い意味で)思わぬ人が来る可能性がある
少なくとも募集してくるということは、現在活動中

■募集のデメリット

募集期間(最低1週間)→選考(3日ぐらいは欲しい)と、
どれだけ頑張っても10日ぐらい時間がかかる

募集しても人が来ない可能性、または人が来すぎて選考が大変なことも。
(人気企画の場合、CV募集をしたら3桁応募があった……なんていう話)

人が来なかったの他に、
応募は来たけどイメージに合った人はいないなんてこともあるので、
その場合どうリカバリーするかも考えておく必要がある。
(妥協してきた中から選ぶ?再募集?別に依頼する?)

【依頼時の探し方】

■(できれば投稿日時が古くない)動画に出演している人から探す

MMD フルボイス」とかでニコニコで検索すれば出てくるかも。
(私の動画がいっぱい出てきて申し訳ない)

MMD動画ならCVもクレジット記載していることが多いので
そのCVからGoogleなりTwitterなりでユーザー名を検索すればOK。

MMDの動画に出ているボイスコということは、
少なくとも1回は3Dモデルに声当てをしている+
依頼もしくは募集~動画の完結までのやりとりができた人、
ということなので割とおすすめ。

Twitterで探す

「ボイスコ」「ネット声優」などでユーザー検索。
ボイスコはボイスコとつながっていることが多いので、
ひっかかった人のフォロー欄も見てみる。
プロフィール欄に「活動している、依頼を受け付けている」旨を記載していることが多い。

ボイスコをまとめたサイト、あることはあるが
出入りが多いジャンルなので今活動している人全員をまとめるというのは厳しい。
地道に探すべし。

★注意点

依頼するのであれば候補は2、3人ほど探しておき、
3日経っても反応がないなら別候補に声をかけるようにする。

有償依頼であれば、直接依頼もよいが
こえせんとかココナラなどサイト経由で依頼をかけると良いかも。
料金は各サイトによって変わるが、
基本料金+1文字あたり●円や●文字まで●円という形をとっていることが多い。

こえせん
http://voice-koesen.com/

ココナラ
https://coconala.com/

iikoe
https://iikoe.org/

声優さんや、ナレーターさんに、アフレコや、ナレーションを依頼できる、
クラウドソーシング・アウトソーシング・マッチングサイトのサイト集
https://wisdommingle.com/voice-actor-narrator-crowdsourcing-outsourcing-matching-sites/

【募集時に掲載したい内容】

Twitterで募集する場合

募集サイトを作成したうえで、
「動画のCV募集」など、声をつけてくれる人を募集していることを記載。
「#CV募集」「#声優募集」のハッシュタグをつけておくと見つけてくれるかも

■サイトで募集する場合

CV募集に特化したサイトがいくつかある。

助っ人さんを募集していますっ
https://www.sukebo.com/

募集屋*ComeOn!
http://come-on.rdy.jp/wanted/

実際に募集している人がいるので文章など参考にしたり、
記入時のテンプレートがあるのでそれに則って記入もできる。
サイトを使うかは別として、1度は目を通しておきたい。

【やりとりにかかる時間目安】

無償の場合返信に3日ほど、短い台詞でも
録音に1~2週間+リテイク含めても3週間はほしい。

有償の場合
「●日以内に納品します」と記載されている。

【ボイスコ選びで避けるべき人】

10人集めたら1人ぐらい変な人がいる。

■あまり他の動画に出たことのない初心者

初めて同士だと失敗しやすいので、
できればある程度出演履歴がある人がおすすめ。
出演履歴がそれなりにある人は失踪しにくい、
複数の企画に出ているのである程度こちらの要求をわかっていることも。

■書く日本語が怪しい人

基本は文章でのやりとりになるはずなので、
こちらが「こういう演技をしてほしい」と依頼しても汲んでくれないなんてことも。
普段のツイート内容にもやっときたらやめておくのが吉。
→動画制作者側の日本語も依頼を受ける、募集に対して応募する材料になるので
 文章力に自信がないなら信頼できる人にチェックしてもらう、
 Wordの文章校正機能を使って多少直すなどツールを使うのも一つの手。

■自分の演技にこだわりがありすぎる人
■参加した企画主や共演者を公開している場でこき下ろしていたり
 あからさまに愚痴をはいている
 
トラブルをおこしやすいので、
公開しているTwitterがあるならざっと100ツイートぐらい見て確認しておこう。

【他 考慮したいこと】

■モデルの情報量

3Dモデルは2Dイラストよりも画面の情報量が多いので
"イメージに合っている"声質が2Dモデルより狭まる。
イメージに合わないけどめちゃくちゃうまい人より、
そこそこうまい人でイメージに合っている人を選ぶ方がしっくりくる(ここらへんは掛け算)

声自体は良いのに、合わせてみたらびみょうなんてことも発生しかねないので
一度サンプルボイスを動画に組み込んでキャラクターにしゃべらせてみるのも手かも。

■動画に2人以上呼ぶ場合

・音質がある程度そろっている人を選ぶ

Aさんの音質はよくてBさんの音質は悪い、となると
演技がたとえよくても「このキャラクター達、同じ場でしゃべっている気がしない」と
視聴中にものすごく気になるので注意が必要。

・声質が似ている人は避ける
 
好みの声質ばかり呼んで似たり寄ったりになり、
誰がしゃべっているのかわからないなんてことは避けたい。

【(声活動している人にとって)クソ動画投稿者にならないために】

ボイスコはボイスコ同士つながりがあるのでクソ動画投稿者認定されると
次回以降、声を入れようと思っても人が集まらない可能性があるのでできれば避けたい。

■動画を完結させる

録音する作業も事務的なやりとりや台詞の読み込み、
自己リテイクなどで時間も手間もかかっているので、
渡してもらった音声は粗末に扱わないようにしよう。

■ボイスコに過度に負担になる行為を避ける

リテイクを尋常じゃない回数・量を短期間で依頼する、
細かすぎる演技指導など相手に負荷がかかる行為はやめること。
→心配なら「これぐらいのリテイクだとどれぐらい時間がかかりますか?」と聞くのも手。

相手も仕事や学業があるし、たとえなくても時間をどう使うかは自由なので
「連絡したら1日で反応して!」もやめておこう。

■「俺の動画に出させてやるんだぞ!」という態度をとらない

動画制作者にとっては長く制作にかかわってきた動画で思い入れもあるかもしれないが、
依頼された・募集して採用された側にとっては声を吹き込む1企画ぐらいの温度差がある。
そこは頭の片隅に入れておきましょう。

■セクハラしない

R18動画とかに出ている人だと
「そういうのOKなんだ^^」って勘違いしそうになるかもしれないけど
あくまで"依頼があったから音声を吹き込んでいるだけ"というのは理解しておくこと。
 
【おわりに】

あんまりまとまりませんでしたすみません。
動画制作者もボイスコも金銭のやりとりがあったとしても対等な立場なので、
その点踏まえたうえで依頼や募集すれば変なことにはならない気もしますが。。。

このブロマガが声付き動画を作りたいというひとの助けになればいいなあ。